独学での行政書士試験 合格体験記

独学、通信講座・フォーサイトをメインに使って、行政書士試験に挑戦しました。
試験を受けにいった件は前に記事にしておりますが、1月30日に合格発表があり2月2日に試験結果のハガキが到着しました。

結果的には記述が40点ついており、合計192点で合格者平均といったところです。
択一が156点予想だったので、1つマークシートミスがあったようです(^^;)

気になる記述内容ですが
【問44】
A県を被告として、不作為の違法性確認及び農地転用を認める義務付け訴訟を提起すべきである。(44字)

【問45】
成年後見人Cに本件契約を追認するか催告し、契約を取り消す意思を確認する必要がある。(41字)

【問46】
片務契約の贈与は、その契約が履行されるまでは、贈与者によって取消すことができる。(40字)

問46はイマイチでしたね(笑)

折角なので、行政書士を目指した経緯と合格までの道のりを簡単に紹介します。

【1回目】平成28年・2016年
平成28年春、勤務先の業務で行政書士さんにある申請に関するセミナーを開催してもらうことになりました。総務で仕事をした時に、建設コンサルタントの更新手付きを自身で行った経験もあったのですが、それを専門的に受ける仕事があるとは思いませんでした。

そして、GWのお休みの時に本屋で「伊藤塾・行政書士入門ゼミ」を購入しました。非常に読みやすい本で、「これなら合格できるかも」と安易に考えたのが運の尽き。調子にのって伊藤塾シリーズの「総合テキスト」「総合問題集」を購入し本格的に勉強を始めました。
秋に入りかけのころ、あまりの理解の少なさに焦りはじめ、「無敵の行政書士」といった最終チェック用のテキストを買って基本を押さえ、Youtubeで動画をチェックし、試験の前2日程度休暇をとりましたが、所詮付け焼刃。ここまでで費やした時間は200時間程度。

記述採点にも至らない足切りの98点・・・無残にも玉砕しました。悔しさより、自分の持っている知識と合格ラインの差がはっきり見えたと前向きにとらえ、次年度に向けて再スタート!

【2回目】平成29年・2017年
この年(当時45歳)になると活字だけでは頭に入りづらい、かといって学校に通うには時間と費用が足りないと言う事で、通信教育を利用することになりました。調べてみるとフォーサイトは講義の内容が動画であり、テキストもカラーで見やすいとの評判で、フォーサイトを利用する事にしました。

動画をダウンロードできることもあり、タブレットに動画をいれて通勤時間も1時間程度は視聴したと思います。1月からは朝も家族より1時間ほど早起きして勉強、8月ぐらいからは夜も1時時間勉強し、昼間もお昼休み等スキマ時間を活用しました。夏からは、本格的に模試、大原の直前対策講座、記述対策にも申し込み、足りないものを補いました。市販の予想問題もしました。

結局、この年は600時間ぐらい勉強したかと思います。しかし結果は152点で不合格(涙)記述は、たったの12点!ご存知の方も多いと思いますが、平成29年度は過去最高の合格率を出した年で、特に記述の採点は厳しかったと思います。

記述抜きで140点・・・あわよくばとの期待を裏切られ、トータル800時間の勉強も水の泡。2018年1月は本当に気持ちがズタズタにされました。次に社労士とも考えておりましたが、方向転換し行政書士一本に絞り、再スタートをきることができました。

【3回目】平成30年・2018年
気持ちの整理に時間がかかったのと、キャンピングカーの購入を決めた高揚で、なかなか勉強に集中できませんでしたが、春ごろからはボチボチ勉強ができました。主に朝と、通勤時間で再スタート。この年は、問題から取り組み、間違ったとこと周辺知識の再確認を中心に取り組みました。例えば行訴法でまちがえると、行審法の類似ケースと対比など。同一事件を物権と債権からみるなど・・・。

9月ぐらいからは、落ちたらどうしようという恐怖心との闘いでした。市販の問題集中心にフォーサイトの答練を購入し、問題の繰り返しの日々。過去問は6年分ほど、繰り返ししたので問題をみたら答えを思い出してしまい、市販の所見のもので力試し。10月にはギリギリ180点をとれるぐらいな感じでした。

個人的な感覚としては、本試験の問題の方がストレートで王道を聞いてくる。しかし、点の取れない問題もある。
市販の予想問題は、取れない問題がニッチな問で、実際の試験にでる可能性は低そう。
ここをわかって、過去問と予想問題をどう使うか。
わかってても難しいですよね。

択一で180点!は私には無理と思ってましたので、記述込みで勝負するしかありません。ので、記述対策はしっかりしました。

最後に点数が伸びた時期は、択一の各肢を見た時、5肢中3肢がわかる=60%理解から、4肢わかる=80%理解に近づいた時、急に模試が簡単に思えた瞬間がありました。

でも本試験とは別物、本試験では最後まで記述を考え抜いて、時間ぎりぎりまで記憶をたどって書き上げました。

結果は、192点(うち記述は40点)で合格者平均に近い点数で合格!!

独学で2年半、使ったテキスト代や受験料は約15万、費やした時間は約1,000時間。決して、1発合格や半年で合格しましたといった華々しさはなく、ドロドロした気持ちをの戦いでしたが、今後、行政書士や他資格を受験されるかたも苦しいトンネルがあると思うので、気持ちの助けになればいいなと思います。

不合格だった、過去2回の試験結果はがきは戒めに公開しておりますので、よければ下さい。

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